昭和の懐メロ。人気ランキング
多くの方が「懐メロ」と聞いて思い浮かべるのは昭和時代の名曲たちではないでしょうか?
耳になじみやすいメロディと心に染み入るような歌詞の組み合わせには、年号が変わった現在でもやはり感動させられるんですよね。
この記事では、とくに60年代から80年代の楽曲を中心に昭和の懐メロをランキング形式で紹介していきます。
誰もが知る曲から、知る人ぞ知る懐かしい名曲まで幅広くランクインしました。
この機会にあらためて日本の名曲たちをじっくりと聴いてみてください。
昭和の懐メロ。人気ランキング
春雷ふきのとう
春を彩る花々のように、昭和の音楽シーンに咲いたふきのとうによる1979年の名曲『春雷』。
曲の主人公は、突然の春雷とともに散る白い花を見つめながら、別れた人のことを思う様子が心情豊かに描かれています。
この涙腺を刺激する歌詞は、もともとは男女の別れを描いたものでしたが、山木康世さんの母への願いが込められ、現在の形に変更されました。
つらい別れを経験した人、温かい春の訪れを感じたい人へ、ぜひお聴きいただきたいオススメの1曲です。
さくらの花の咲くころに渡辺美里
渡辺美里さんの『さくらの花の咲くころに』は、春の訪れとともに新しい門出を描いた楽曲です。
1988年に発表されて以来、時をへても色あせることのない歌詞は、別れの季節に思いを巡らせます。
渡辺さんの優しくも力強い声は、多くのリスナーにエールを送り、春の日の爽やかな気持ちへと導くことでしょう。
風の強い春の日に心が揺れるときにこそ、この曲を聴いてみてください。
蘇州夜曲渡辺はま子、霧島昇
『蘇州夜曲』は1940年、映画『志那の夜』の挿入歌として作られ、同年に渡辺はま子さんと霧島昇さんの歌唱でレコード発売された昭和の流行歌です。
映画の中では、戦前の中国で生まれ、激動の時代を生きた女優、李香蘭こと山口淑子さんが歌っています。
この歌は、そもそもが映画スター「李香蘭」が歌うことを前提として作られた歌だそうです。
「東洋の水の都」と言われる蘇州や男女の心情が、昭和の流行歌ならではの美しい歌詞で描かれています。
ルビーの指輪寺尾聰
1981年にリリースされた昭和歌謡曲の金字塔ともいえる1曲。
大人気番組だった『ザ・ベストテン』では12週連続1位を獲得し、歌っている寺尾聡さん専用の記念のソファーまで作られました。
もう1つのベストテン番組『ザ・トップテン』でも通算12週の1位を獲得、その年の日本レコード大賞、全日本有線放送大賞他、賞という賞を総なめしました。
「彼女との思い出が詰まったルビーの指輪を外しても彼女のことを忘れられない」風の歌詞に都会の大人のかっこよさを感じたものでしたね。
(瀧乃涙pin句)
すみれの花咲く頃宝塚少女歌劇 月組
宝塚歌劇団の象徴する代表曲として知られる『すみれの花咲く頃』は、まさに昭和初期の息吹を感じられる春の名曲ですよね。
宝塚歌劇100周年を迎えた記念すべき年、2014年には阪急電鉄宝塚本線の宝塚駅にて発車メロディとして起用されるなど、その関係性は非常に深いものがあります。
実はこの楽曲、宝塚歌劇団のオリジナルソングというわけではなく原曲が存在することを皆さんはご存じでしょうか。
もともとは1928年にドイツにて発表された『再び白いライラックが咲いたら』という楽曲がオリジナルであり、ヨーロッパ各国でそれぞれの言語を用いたカバーの中でもフランスで『白いリラが咲くとき』として翻訳され、ちょうどヨーロッパに滞在中だった宝塚歌劇団の演出家、白井鐵造さんの手によって持ち帰られた曲の中に『白いリラが咲くとき』が含まれていたのですね。
日本で歌われる際に「すみれ」へと置き換えられたのは、日本人にとってなじみの深い花として選ばれたとのことです。
そんな歴史的な背景を思い浮かべながら、原曲との違いを聴き比べてみるのもおもしろいですよ!
(KOH-1)
君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。中原めいこ
TikTokのダンス動画に使われ再注目を集めているのが『君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね』です。
こちらは中原めいこさんが1984年にリリースした1曲。
カネボウの夏のキャンペーンのために書き下ろされた作品で、その歌詞は夏の恋を描くロマンチックかつ、エキゾチックなものに仕上がっています。
ちなみにこの曲は音程の上下が激しいことからうまく歌うと映えるとして、歌ってみた動画の課題曲としてもよく採用されています。
(山本)